食物繊維の意外に知らない事実

食物繊維には、いろいろな種類があることをご存知ですか?
食物繊維は、とても大事な栄養素ですが、ほとんどの方が十分に摂れていません。
食物繊維は、それぞれ違う働きを持つため、必要な量を摂るだけでなく、様々な食物繊維を摂ることも大切です。バラエティに富んだ食品を摂ることで、豊富な食物繊維を摂ることができて栄養のバランスもよくなります。
1. 食物繊維とは
食物繊維は、多くは植物の構造成分で、野菜、フルーツ、豆類や穀類(コーンや玄米)に含まれています。カニの甲羅などを除き、肉、魚、鶏肉などには含まれていません。
食物繊維は消化吸収の手助けとなるだけでなく、満腹感も得られるので、食欲コントロールに役立ちます。
また、消化器管内のよいバクテリアの繁殖に役立つものもあります。
2. 食物繊維の種類と働きは、大きく2つ
「水溶性食物繊維」
りんご、オレンジ、人参、じゃがいも、オーツ麦、大麦、豆類
・茹でると水に溶け出しとろみがつく。
・お腹の中で水分に溶けて膨張するため、満腹感を保てる。
・糖の吸収を穏やかにして血糖値を安定させる。
「不溶性食物繊維」
野菜、小麦ぬか、米ぬか、穀物
・水には溶けないが、単純に水分を吸収して大きく膨らむ。
・毎日のお通じなどの消化器官をサポートする。
3. 食物繊維の摂取を増やすコツ
1日25〜30g摂取を目指して
・フルーツは、ジュースよりも皮付きのまま食べる。
・多品目の野菜を食べる。
・100%全粒粉のパン、ワッフル、シリアル、クラッカーなどを食べる。
・精白米ではなく、玄米やワイルドライス、栗、大麦を使う。
・スープ、シチュー、サラダなどに豆類を追加する。
・サプリメントで補う。
by スーザン・ボワーマン
栄養トレーニングディレクター
管理栄養士・スポーツ栄養学の専門家