「一日で最も重要な食事」とは?

朝食でたんぱく質を摂ることが大切な理由をご存知ですか? 高たんぱくな朝食は、脂肪を減らし健康な体重をキープする手助けをしてくれます。
ミズーリ大学では、肥満傾向にある28人の学生を対象に、朝食について12週間にわたる実験が行われました。朝食が空腹、摂食量、体重に与える影響を比較する目的で、350kcalの熱量をもつ2つの異なるタイプの朝食をとる2グループと、朝食をとらないグループが作られました。350kcalの熱量をもつ朝食は、13gのたんぱく質を含む標準的なメニューと、35gのたんぱく質を含む高たんぱくメニューの2種類です。学生は標準メニュー、高たんぱくメニュー、朝食なしのグループにランダムに分けられ、観察が行われました。
高たんぱくメニューのグループは、1日を通して安定した血糖値をキープし、満腹感が持続する感じがしたとの報告がありました。実際にこのグループは、朝食以外の食事の摂取量が普段よりも約400kcal少なくなり、体脂肪も減少しました。
標準的なメニューのグループと朝食をとらないグループは、12週間で体脂肪が増加しました。朝食をとらない人は「朝食をとらない=摂取カロリーが少なくなる=減量につながる」と考える傾向にあるので、これは注目すべき点です。
この調査は、小規模かつ若年層を対象としているので大多数に当てはまるかどうかはわかりませんが、たんぱく質が食欲抑制に役立つということを示しています。
350kcalの制限内で35gのたんぱく質を摂るコツは、良質で高たんぱくな食材を選ぶことです。卵、無脂肪・低脂肪の乳製品、赤身など低脂肪の肉、またプロティンパウダーなども良いでしょう!
By スーザン・ボワーマン
ハーバライフ・ニュートリション栄養トレーニングディレクター
管理栄養士・スポーツ栄養学の専門家